韓国旅行で、心に残った心温まる出来事です。
ソウル駅で、気候同行カードという、乗り物に乗るチケットを購入する場所が分からず、少し迷っていました。
▶気候同行カード入手方法|同じ駅でも買えない?迷ったポイントまとめ
周囲を見回していると、
「なにかお探しですか?」
と、大学生くらいの男の子が笑顔で声をかけてくれました。
最初は英語で話しかけてくれましたが、少し会話をしているうちに、私が日本人だと分かると、
「えっ、日本人ですか?僕、日本語を勉強しています」
と、丁寧な日本語で教えてくれました。
そのまま、
「大丈夫ですか。案内しますよ」
と、券売機のある場所まで一緒に歩いてくれました。
途中でリュックから日本語のテキストを何冊か取り出して見せてくれました。表紙は江ノ電の江の島駅。
日本に来たこともあるそうです。
私は、
「気候同行カードは、コンビニで購入できるとガイドブックで見ました」
と伝えました。
彼は、
「コンビニでは売っていません。別の券売機に行く必要があります」
と教えてくれました。
さらに、
「クレジットカードで購入できると見ました」
と伝えると、
「現金のみだと思います。現金はお持ちですか?」
と、両替所まで案内してくれました。
そうなのかと思い、5,000円分だけ両替しました。
そのまま券売機へ向かい、いざ購入しようとすると、クレジットカードが利用できました。
彼はとても申し訳なさそうな表情をしていました。
私は思わず笑ってしまいました。
考えてみれば、日本でも交通系ICや支払い方法の細かな仕様は、常に把握しているわけではありません。
制度も情報も、少しずつ更新されています。
気候同行カードも、きっと同じなのだと思います。
以前、中国で似たような場面がありました。
駅の券売機の近くで、制服のような服装の女性に声をかけられ、「買い方を教える」と言われましたが、釣り銭が出てきた瞬間、バッグで出口を隠され、そのまま持っていかれそうになりました。
そのときは襟元をつかんで「返してください」と伝え、お金を取り返しました。
そういった経験があったため、今回も最初は少し身構えていました。
しかし、彼は違いました。
見返りを求めることなく、ただ静かに案内してくれただけでした。
異国の地で、少し張っていた気持ちがほどけました。
とても温かい気持ちになりました。
その節は、ありがとうございました。



