PMS、PMDDに関する基礎的な情報をまとめました。
PMSとは?月経前症候群のこと。
PMSとは月経前症候群のことで、生理前になるとさまざまな症状が現れる状態をいいます。詳しい原因はわかっていませんが、生理前の排卵にともなう女性ホルモンの分泌量の急激な変動が影響していると考えられています。
体の症状もつらいのですが、精神症状が特に強く現れる人もいます。気分の落ち込みやイライラ、不安、怒りっぽくなるといった症状が目立つケースです。この場合は「PMDD (月経前不快気分障害)」と診断されます。
▼2023/12/26発行。数ヶ月前に発行されたばかりの新しい本です。
PMSとは、Premenstrual Syndrome、の略称。
PMDDは、Premenstrual Dysphoric Disorder、の略称だそうです。
PMSの症状の一例。
◆主な身体的トラブル
- 頭痛
- 摂食異常(過食・拒食気味)
- 耳鳴り
- 肩こり
- 味覚の変化
- 関節痛
- 腹痛、下腹部痛
- 眠気「不眠
- めまい
- 便秘、下痢
- 疲れやすい、だるい
- 吐き気、嘔吐
- むくみ
- 肌あれ、湿疹
- のぼせ、ほてり
- 胸が張る
- 冷え性
- 多汗、にきび、脂性
- のどの違和
- おりもの
- 体重増加など
◆主な心身的トラブル
- 情緒不安定になり、もろくなる
- 無気力になる
- 理由もなく憂鬱になる
- ちょっとしたことで死にたくなるほど落ち込む
- イライラしやすくなる
- 否定的、悲観的になる
- 性欲が異常に増進・減退する
- 家族や友人、恋人とケンカをしやすくなる
- 子どもにきつくあたってしまう
- 感情的になりやすく、暴言をはきやすくなる
- 人付き合いが面倒くさくなる
- 集中力、判断力が低下する
- 無性に整理整頓がしたくなる
- 衝動買いをしやすくなる
など
PMS、PMDDの原因ははっきりと分かっていない。
PMSは1931年に初めてその概念が報告され、欧米では人間科学、心理学、精神医学など多岐にわたる医療分野での研究が進められました。
しかし、PMSが起こる原因はいまだ解明されていません。
医学的に明確に解明されないのは、PMSには150種以上の症状が報告されており、しかもその症状には個人差が大きいからです。
原因には諸説ありますが、今は、体内のホルモンバランスの変化が引き起こしていると考えるのが最も一般的になっています。(中略)
排卵から生理へとホルモンのバランスが変化するとき、身体がその変化に対応しきれず、心身が不安定になるというものです。
しかしこれは、ホルモンがちゃんと機能していて生理周期が安定していることの証でもあります。
そうなんですよね。
そういう意味では、健康的なんですよ。
そういう意味では。
PMS傾向が強い人の特徴
同じ本で下記が書かれていました。
PMS傾向が強い人の特徴
- 律儀
- まじめ
- 八帳面
- 執着心が強い
- 完璧主義
- 負けず嫌い
- 自分に厳しい
- 依存が強いものがある(食、物、酒、タバコ、恋人、親、友人、性交渉など)
- 嗜好品の量が多い(酒、タバコ、コーヒー、甘いもの)
- 妄想癖(逃避癖)がある
- コンプレックスがある自我が強いこだわりが強い
- 我慢するタイプ
- 普段は感情をあまり表に出さない
- 生活リズムが変則的な人(夜勤、徹夜がある職業など)
- 生理はわずらわしい嫌なものだという意識が強い
- 不定愁訴(頭痛、不眠、冷え性、疲れがとれないなどいつもなんとなく体調が悪い)
- 自律神経系のバランスが悪い
- ストレス関連疾患を患ったことがある
これらは、私が以前10代から50代までの女性300人にPMSに関するアンケートを実施して得たPMSの症状が出やすい人の特徴です。
こういう傾向があるからPMSになりやすいのか。
根本的な原因があって、PMSとこの特徴を併発するのかは分かりませんが。。。
まとめ。
『PMSの悩みがスッキリ楽になる本』は、2012年発行の10年以上前の本です。
でも、2023/12/26発行の『女性の体のきほん』にも、その他の論文にもPMSの原因は明らかにされていないという記載がありました。
まだまだ解明されていない分野のようです。
ヤレヤレ。